実家のこりあと1ヶ月
売却決定した実家も、のこり1ヶ月。
いよいよ今月は不用品回収で空っぽにしてもらい、引渡しとなります。
父が亡くなって、母から「自分が死ぬまでは家の中をいじらないでほしい。私がたまに帰った時に懐かしいと思いたいから。」と言ったまま自宅に帰ることなく2年後に亡くなってしまった。
母の葬儀で集まった親戚や夫から軽く
「さっさと回収業者に来てもらえ。1日で空っぽになるぞー。笑笑」
と言われたのがなんだか悔しくて、自力で片付けてやるとその時決意したのです。
でも2年間はダラダラ…。避暑地として利用していたかなぁ。草刈りの時期はそれに追われて、子供たちと夏休みにお泊まりしたり、台風の時は犬を連れて何かあったら皆んなで避難しなくちゃ!とヒヤヒヤしたこともあった。
調理をするとゴキブリが増えるから専ら外食。ホント別荘として楽しく保っていたなぁ。
去年から動きが出て来た。
右隣の家の95のおばさんが亡くなって、その娘である私の幼馴染のお姉ちゃんから、早速家を取り壊して建て直すという話があった。まだ亡くなって四十九日も済んでないのにすごいなぁと思ったけど、ずっと同居してきてやるだけのことをやりきったお姉さんの決断は間違ってないと思ったんだ。
それに触発されて私もいよいよ売却に向けて本格的に片付けて来た1年だった。
母の3回忌が終わった頃から不動産関係の勉強をして、相場や不動産屋を調査したり、計算して秋になってようやく買取としていくつかの業者に依頼、決定。契約、引渡時の司法書士をこちらが指名。測量は業者側に依頼…。一人で一生懸命考えて、最適と思える選択をしてきた。
相続放棄した兄も、何しても音沙汰なかったけれど、先日売却決定したことを手紙で報告し、中に家の鍵を入れて荷物を取りに来て欲しいと書いたら、来ないと思っていたのに私がいない時に引き取りに来てくれた。
労いのメモが残されていて、少しだけホッとした。
仏壇も引っ越して毎日私が供養している。
兄はとりあえず、墓参りぐらいは来れるぐらいになったかな?
私が全部1人でやってきたけど、別に怒ってないし、いい人仮面被ってるわけでもなく、なんか「無」な感情。
まぁ、いまはまだやらなくちゃならないことが山ほどあってそれどころじゃないのかもしれないけどね。